「多くの人に教育の場を届けたい」- 就職、起業、MBAを経てたどり着いたのはUdemy
グローバル化が進み、スキルや経験さえあれば会社に縛られることなく、いつでもどこでも仕事ができる時代が訪れようとしている。しかし、変化が激しい時代だからこそ、欲しいスキルを習得するのも容易ではなくなってきている。
そんな悩みをオンラインプラットフォームで解決しようとしているのが、サンフランシスコに拠点を置くEdTechスタートアップの『Udemy』だ。
今日はそんなUdemyでSenior Business Development Managerを務める松方肇さん (Hajさん) に、現在の仕事のことだけではなく、Udemyに至るまでの経緯やアクションを取ることの重要性などについてもお伺いしました。

松方 肇 (Hajime “Haj” Matsukata):
1990年、当時中学3年生でNYに渡米。1998年、Boston CollegeでComputer ScienceとGeneral Education (Minor) の学士号を取得。卒業後、ソフトウェアエンジニア、ITコンサルタント、起業など数々のキャリアを経て、2015年よりUdemyにジョイン。現在はUdemyのSenior Business Development Managerを務める。2011年にUniversity of San FranciscoでMBAを取得している。
今されていること

編集部:さっそくですが、今はどういったことをされているんですか?
Hajさん:今は「Udemyというオンライン教育プラットフォームを使って何かしたいと思っている企業、団体、政府の方たちとパートナーシップを組む」というのをメインでやっています。
例えば、日本展開のときはベネッセさんと手を組んで現地展開したり、シンガポール政府とプロジェクトをやったり、企業と一緒に新しいプロダクトやサービスを作ったりと本当に色々とやっていますね。
編集部:パートナーシップを組むとなると、お互いの利害関係もありなかなか一筋縄には行かないのかなと思うのですが、そこに苦労などはありますか?
Hajさん:やはり、お互いにやりたいことや制限が違うので、そこをきちんと把握しつつ、どういう形ならお互いにうまくやっていけるのかを考えるのは難しいですね。
編l集部:エリアとしてはアジアの担当ですか?
Hajさん:基本的には日本の担当ですが、シンガポール、ブラジル、あとはドイツとも話したりするので、厳密に担当の国が決まっているというわけではないですね。
編集部:そこは幅広くやっているんですね。ちなみに、今は何人くらいビジネスデベロップメントの部署にいるんですか?
Hajさん:今は5人ですね。
編集部:え、5人ですか!?
Hajさん:はい。もちろんディール (取引) のサイズなども色々と考慮しながらですが、今のところは5人で回してます。大変ですが、すごくやりがいはありますよ。

サンフランシスコ市内に位置するUdemy本社
Udemyの世界展開
編集部:今Udemyは世界何カ国ぐらいに展開されているんですか?
Hajさん:今は、世界190カ国以上で使われていて、ユーザー数は全部で2400万人以上ですね。講師が3万5千人以上いて、コースは8万以上あります。
Udemyは個人が講師にも生徒にもなれる
オンライン教育プラットフォーム
オフィスはサンフランシスコ (アメリカ、カリフォルニア州)、デンバー (アメリカ、コロラド州) 、ダブリン (アイルランド) 、アンカラ (トルコ) 、サンパウロ (ブラジル) の5都市にしかないのですが、Udemyはネット環境さえあれば誰でも使えるサービスなので、世界中の人たちが自分の作った動画コンテンツをUdemy上で展開しているんです。なので、Udemy自体はコンテンツを作ってないですし、著作権も持ってないんです。
編集部:あくまでマーケットプレイスで、「ここに来れば学びたいコンテンツがあるよ」という感じなんですね。オフィスがその5都市だけというのは、その国にユーザーが多いからですか?それともマーケットとしてポテンシャルがありそうだからですか?
Hajさん:両方ですね。戦略的なところもあるし、戦略的でなくても数字が伸びてるからちょっとやってみようというところもあります。
人気コンテンツはプログラミング系?
編集部:ちなみに、今はどういったコンテンツが人気なんですか?
Hajさん:国によっても違いますが、やはり英語のコンテンツは強いですね。というのも、Udemy自体が英語で始まったサービスというのもありますし、あとは英語だと色んな国に展開しやすいので。
そして、売れ筋としてはウェブ開発やアプリ開発といったプログラミング系で、最近だとデータサイエンス系、機械学習系、Pythonなども人気ですね。
編集部:やはりプログラミング関連が人気なんですね。ちなみに、想定しているターゲット層などはあるんですか?
Hajさん:我々としては、主に25歳から40歳くらいの若いプロフェッショナルがターゲット層で、彼ら・彼女らに必要となるスキルをUdemy上で見つけてもらうというイメージです。
編集部:実は僕も以前取材したSplunkでソフトウェアエンジニアをされている酒井潤さんのPythonコースを受講しているんですが、動画だと実際にマネしながら学べるので、そのあたりも今の若い人たちにはフィットしていますよね。
Hajさん:そうですね。あと、動画を見て学ぶのと本を読んで学ぶのはインプットの形式が違うので、そういった点でコーディングなどは動画とフィットしているんだと思います。
酒井さんのPythonコースはBestsellerにも選ばれている
質の担保はどうする?
編集部:マーケットプレイスとして発展させるにはコンテンツの質も大事だと思うのですが、質の担保はどうしているんですか?
Hajさん:やはりレビューシステムの存在は大きいと思います。レビューは実際にコースを受講したユーザーさんが付けてくれるものなので、Udemy側が「これオススメですよ」というよりも圧倒的に影響力があるので。
あとは何人がそのコースを受講しているかですね。例えば、星5つでも3人しか受講していないものと、星4.7だけど1万人が受講しているものだと、後者の方がより信頼できますよね。
編集部:たしかに、心理的な安心感はありますよね。ちなみに、そういったレビューや人気コンテンツの傾向などから次に流行るであろうコンテンツの予測もしたりするんですか?
Hajさん:Udemyの中でも「次はここいきたいよね」というのは常に考えていて、それに対するアプローチもしているんですが、やはり難しいのが、ユーザーが何が一番良いかを決めているので、そこはUdemyがコントロールできる部分ではないんです。
だから、8万あるコースの中でどれがトップ100かというのは分かるけど、なぜそうなのかと言われると、もちろん分かるものもある一方、完璧には分らないんですよね。
もちろんデータを分析して、こういうコンテンツがヒットするんじゃないかといったことはやっているんですが、最終的にはマーケットが決めることなので、うちが力を入れたコンテンツで当たらなかったということもありますよ。
編集部:そこはまだまだ模索中というわけですね。
課題は認知度と抵抗感
編集部:そこも含めて、今はどういったことが課題ですか?例えば、コースを買ったけど全部受講しないユーザーが多いとか。
Hajさん:課題は山ほどあるので、1つに絞れというのは難しいのですが、買ったコースを全て受講していないこと自体はそんなに課題でもないんです。
例えば、350ページもあるExcelマスターの本を買ったとして、1から全部読むかというと…読まないですよね。すでにある程度のことは知っていたりするので。
なので、それと同様に知りたい情報だけを取っていくということはあると思うので、買ったコースを全て受講しないことが必ずしも課題というわけではないんです。
編集部:となると、どのあたりが課題になるんですか?
Hajさん:日本に限っていうと認知度ですかね。まだまだ知られていないというのもありますし、オンライン教育そのものに対する抵抗もあると思うので。
あと、学びで得たものをどう活用していくか、または活用できるような環境があるかというのも国によって違っていて、そこも含めて課題はたくさんあります。
編集部:では、マクロな国としての環境と個人の文化的な背景も含めて課題は山積みだということですね。

オフィスの壁に印字されたUdemyの想い
知見の共有が大事
編集部:例えば、認知やコミュニティという観点でいくと、Airbnbだと年に1回スーパーホストなどを招待して大きなイベントを開催していますが、Udemyもそういったことをされているんですか?
Hajさん:そうですね。我々も年に1回「Udemy LIVE」という講師育成・コミュニティ拡大のためのカンファレンスはやっています。今年は7月の終わりにPalace Hotelにある結構大きめなカンファレンスルームを使って開催しました。
編集部:それはどういったコンセプトのイベントなんですか?
Hajさん:世界中から講師の方たちが参加して、どうすればコンテンツの質を高められるか、どのように生徒を増やすのかといった様々な知見を共有し合うのがこのイベントの趣旨ですね。
編集部:そういった活動を通してUdemyの認知とコミュニティを拡大していこうというわけですね。逆に、社内での知見の交流もあるんですか?
Hajさん:ありますよ。毎週金曜日に全社ミーティングがあって、そこで必ずどこかの部署が「今こんなことをやってます」という発表をするようになってます。だから、あとでその人を見つけて、「面白そうじゃん、ちょっと教えてよ!」みたいなこともありますね。

オフィスの壁に描かれたUdemyのミッション
“To Improve Lives Through Learning”
中3でNYへ / 自分のIdentityとは
編集部:では、過去の話に移りたいのですが、渡米したきっかけは何だったんですか?
Hajさん:中学3年生の時に父がニューヨークに転勤になって、それで家族で渡米したのがきっかけですね。
でも、中学校を卒業したら、普通に高校に行って、大学に行くイメージしかなかったので、いきなりアメリカに行くと言われたときはものすごくショックでした。
父的には、新しい機会ということで僕に喜んでもらえると思っていたらしいんですが、実はそうではなくて、最後の最後まで揉めましたね。

編集部:たしかに、友達とかも日本にいますもんね。じゃあ、それでいきなりアメリカに来て、英語とかは大丈夫だったんですか?
Hajさん:めちゃくちゃ困りましたよ。全然喋れないし、日本でも英語は赤点とかだったので。
編集部:では、こちらに来てから英語を必死に勉強したんですか?
Hajさん:それがしてないんですよ。
編集部:え、してないんですか?
Hajさん:1990年に渡米したんですが、90年代の初めって日本から駐在員としてアメリカに飛ばされる方がすごく多かったんです。しかも、駐在の場合は任期が3年とかなので、自分もそんなものだろうと思って日本人とばかりつるんでましたね。
なので、一応現地校には行ったんですが、最初の2年間は日本から航空便で送られてくる少年ジャンプをみんなで回し読みしたり、日本の連ドラを見たりという感じで、全然英語を勉強しなかったんです。
編集部:たしかに当時はMBAの学生も含めて日本人ばかりだったと聞いたことがあります。逆に、そこからアメリカに残ろうと思ったのはなぜだったんですか?
Hajさん:渡米して2年が経った時に、英語が一言も喋れない自分がいて、しかもアメリカ人の友達も一人もいなくて、正直自分が情けないなって思ったんです。
それで、これはまずいということで、まずはアメリカ人の友達を作らなきゃと意欲的に友達を作ったり、高校の生徒会に潜り込んだりと色んなことをやりましたね。
編集部:では、自分を変えるために行動の幅を広げていったと。
Hajさん:そうそう。最終的には、高校創立以来、初めてのアメリカ人以外の生徒会長にもなりました。
編集部:え、そうなんですか?アメリカ人の友達がいなかったところからのギャップがすごいですね!
Hajさん:その時も英語が喋れたかどうかは定かではないんですけどね(笑) それで、高校を卒業してこっちの大学に入ったんですが、大学では日系人という形で溶け込んで徹底的に日本語を絶対喋らないと決めたんです。
基本的に自分は極端な人間なので、そうやって現地の人たちと交流して、大学でもあえて日本人が少ないであろうフェンシング部に入ったりして…
編集部:じゃあ本当に日本人のコミュニティからは真逆のところにいたと。
Hajさん:だから、自分の中で「日本人でいたかった自分」と「日本人を拒否する自分」というアイデンティティクライシスが何回もあったんです。
20年くらい経ってやっと日本人とかアメリカ人という概念の先に、「自分」というアイデンティティを受け入れられるようになりましたね。まあ、それでも未だにアイデンティティクライシスはあるんですけどね(笑)
卒業、就職、起業、MBA
編集部:その後、1994年に大学に入学されていますが、なぜコンピューターサイエンスを専攻されたんですか?
Hajさん:高校2年生が終わった夏休みにサマーキャンプに行って、そのとき初めてコーディングをさせてもらえる機会があったんです。
自分がコーディングして作ったものがちゃんと動くというのがすごく楽しかったのと、仲良い友達にめちゃくちゃすごいプログラマーがいて、それでハマったんです。
編集部:それがきっかけだったわけですね。
Hajさん:それで、大学を卒業後、最初の5年間は英国のコンサルティング会社のアメリカ支部で、ITコンサル兼ソフトウェアエンジニアとして電話会社の請求書システムのインテグレーションをやりました。
当時のオフィスは505 Californiaにあってピークの時は30人くらい働いていたんですが、ちょうどその頃ドットコムバブルが弾けて結局3人になっちゃったんです。
編集部:え、10分の1になったんですか?
Hajさん:そう。なので肩書きもプロダクトマネージャー兼ソフトウェアエンジニア兼ITコンサル兼レセプショニストっていう、もう全部一人でやりましたね。
その会社にはグリーンカードを取ってもらったので、すごく感謝していたんですが、結局2003年にオフィスを閉めることになって、次どうしようかと思っていた時に、前のクライアントさんから「うちに来ない?」というお話をいただいて…
編集部:そこから次の仕事に繋がっていったと?
Hajさん:そうです。その後、ソフトバンクの2代前くらいの会社がVodafoneに買収された時に、電話システムのことが分かって、かつ、日本語が喋れる人を探しているとのことで、お声掛けいただいて…
でも、そのとき相手はVodafoneで、自分は個人だったので、何かあったらまずいということで会社を作ったんです。
編集部:そこで起業したわけですね。
Hajさん:そこからコンサルも含めて自分の会社を5年くらいやったんですが、当時、中国とインドが伸びて来ている時だったので、オーバーヘッドコストだけを見るとどうやっても敵わなかったんですよね。
当時、彼らのコストは自分の5分の1とかだったので、彼らとの違いを明確に出せなければバリューを発揮できないということで、「このままじゃ生き残れないかもしれない」なんて考えるようになって。
それで、「自分は人様のためになることをしながら飯が食いたい。それなら社会的起業家になるしかない。でも、そのためにはもう少し学ばなければいけない」ということでUniversity of San Francisco (USF)のMBAに行ったんです。
MBA取得 / Udemyとの出会い
編集部:USFでMBAを取られた後はすぐにUdemyに入社したんですか?
Hajさん:Udemyの前に2件ほど挟んでますね。1件は社会的起業家に憧れていたので、そういった会社でインターンさせてもらって、もう1件はサンフランシスコにある文化交流系の会社で、世界中からアメリカに来るインターン生のビザサポートなどをするプログラムをFor Profitで4年ほどやってました。
編集部:少しずつ教育の方面にシフトしていますね。
Hajさん:自分は元々コンピューターサイエンスを専攻していたんですが、マイナーでジェネラルエデュケーションを取っていたんです。
なので、教育にも興味があって、その文化交流系の会社ではすごく良い経験をさせてもらったんですが、やはり対面のマンツーマンでやるようなプログラムだとどうしてもスケールしづらいんですよね。
編集部:たしかに、そのやり方だとスケールは難しいですよね。
Hajさん:年間の参加者が500人のものを1000人とか2000人にしようとすると、マンパワーも必要になって、「それ以外にスケールアップできる教育ってなんだろう?」と考えた時に「EdTechじゃん!」というすごく安易な発想に至るわけです。
それで、「自分の好きなEdTechってどこだろう?」と考えて、色々と紆余曲折ありUdemyに出会ったんです。

内定の鍵は「Think Different」
編集部:では、コンピュータサイエンスを専攻していて、MBAも持っていて、さらに教育系の職歴もあったから、Udemyへの就職もスッといけたんですね?
Hajさん:スッとは入ってないですよ。でも、他の人たちとは違うことをしてたと思います。
編集部:どういうことですか?
Hajさん:普通は募集が出てるものに対してアプローチしますよね?
編集部:そうですね。
Hajさん:でも、パブリックに募集されているものって、もちろんポッと出のものもあるんですが、内部で候補者を見つけられなかったから募集していることもあるわけじゃないですか?
だから、自分はUdemyの中にいる知り合いに、「何かあったらとにかく自分に連絡して下さい!」というメールを2週間に1回くらい出してたんです。いわゆる、ストーカーだったんです(笑)

編集部:え、そうだったんですか?(笑)
Hajさん:そうそう。それで、Udemyの内部で日本マーケットやるぞという話が出たときに、「こういう噂があるよ」という情報が回って来たので、「自分だったらこうやって日本展開します」っていうビジネスプランを勝手に送りつけたんです。
編集部:すごい行動力!
Hajさん:今読み返すとものすごく的外れなんですが、「とにかく担当者に話をさせてくれ」ってアグレッシブにいったんです。
それが今のうちのボスだったんですが、そしたら新しいポジションの募集がオープンしましたという時に、かなりの応募者がいたらしいんですが、「まずはこいつからいくか」と最初に声をかけてくれたんです。
たぶん、一番うるさかったからでしょうね(笑) それで面接をしていただいて、そのまま入れたという流れです。
編集部:そういう意味では、他人と同じことをするのではなく、自分なりにアクションを取ることが大事なのかもしれないですね。
Hajさん:自分のやり方が必ずしも正しいとは思わないんですが、みんなと同じことをやっても見てもらえる確率は上がらないんじゃないかと思うんです。
編集部:たしかに、ポジションによっては100件、200件と応募があるわけですもんね。
Hajさん:もちろん、そこはリクルーターがある程度スクリーニングしているパターンもあるし、会社にもよりけりですが、最終的に誰かの目に引っ掛からないと話は進まないので、そういった意味で自分が興味あるものに積極的に声をかけていくというのは大事だと思うし、そのために自分のネットワークを活かすのもありだと思います。
編集部:それはリファラルで繋いでもらったりということですか?
Hajさん:そうですね。自分の場合は、「EdTechに行きたい、EdTechで仕事したい、自分のバックグラウンドにフィットしてる。誰か知りませんか?」とFacebookに投稿して、そこからいくつか電話面接や対面での面接に繋がったりもしたので。
そのためにも、大体で良いので自分が何をやりたいかを出来るだけ色んな人に言うべきなのかなと思います。
自分はたまたまUdemyにアプローチをかけてうまくいったんですが、これでもし行けなかったらやばいなと思ってたんです。というのも、前の会社に「俺、EdTech行くから辞めるわ」と言って辞めた後、4ヶ月くらい仕事がなかったので(笑)
編集部:え、そうだったんですか?
Hajさん:だから、それに対してネガティブな人もいて、「お前バカだよな」って。まあバカだからしょうがないんだけどさっていうね。
でも、自分の投稿を見て、「この会社に知り合いいるから、一回コーヒーミーティングでもさせてもらいなよ」と繋いでくれる人もいて、そういった繋がりから生まれるものもあるので、家に座ってレジュメ100枚書いて送るよりは、自分がやりたいことを発信していった方がよっぽど効果的だと思いますね。
編集部:間違い無いですね!
Hajさん:もちろん、不思議な縁や運もたくさんあるとは思うんですが、その確率を上げるためにも、やはりアクションを取ることは大事だと思います。
今後のキャリア観
編集部:では、今後のキャリア観について教えていただけますか?
Hajさん:自分のミッションは「人様のためになることをしながら飯が食いたい」ということなんです。ミッション自体はすごく大雑把なんですが、今やっているUdemyのプラットフォーム事業は人様のためになっていると思うんですよね。

もちろん、前の事業のようにマンツーマンで接してるわけではないので、それを直接的に体感できるわけではないのですが、今後はそこも体感できるくらいUdemyの影響力を大きくしていければいいなと思います。
編集部:まずは今の事業を大きくするということですね。
Hajさん:ただ、自分はアメリカに来て28年、本当に色んなことを経験してきて、こんなこと日本を出た当時は全く想像もしていなかったし、10年前ですら今の状況を想像できていなかったので、正直今後どうなるかは全く分からないですね。
そもそも10年前なんてこの会社なかったですし、EdTechという業界もそんなに広く知れ渡ってなかったですからね。
編集部:たしかにUdemyは創業が2010年ですもんね。ちなみに、Udemy以外の個人プロジェクトとしてやりたいことはありますか?
Hajさん:自分は日本の若者にはもっと外に出てもらいたいし、もっと外を見てもらいたいと思っているんです。ただ、すごくやる気がある人は来れると思うんですが、全員が来れるかというとそうだとは思わないんですよ。
例えば、イチローやダルビッシュを見て、自分が彼らよりすごくなろうと思って頑張って来れる人もいるとは思うんですが、大半はそうじゃないですよね?
でも、そこで自分が「イチローは無理でも、Hajくらいならいけるよね」という指標になって、そういう若い人たちがチャレンジできる環境を作っていければいいなとは思いますね。
メッセージ
編集部:では最後に、若い人たちに何かメッセージをいただけませんか?
Hajさん:自分の可能性って自分が思っている以上にあると思うんですよね。そして、その可能性を実現していくためにはアクションを取ることが大事だと思います。
特にシリコンバレーにいる人たちは「失敗を重ねていくことが大事だ」と言うと思うんですが、今の若い人たちにもそれくらいの気持ちでアクションを取ってもらいたいですね。
そして、失敗しても良いんだということをもっと理解してもらえるような環境を作って、最終的に「Hajなんかいつでも抜けるわ」みたいな感じで何にでも挑戦して欲しいと思います。
編集部:若い人たちには踏み出す勇気を持ってもらいたい、自分自身がその敷居を下げていきたいということですね。Hajさん、本日は貴重なお話をどうもありがとうございました!

終わりに
今日はUdemyでSenior Business Development Managerを務める松方肇さん (Hajさん) にインタビューしました。
より多くの人に教育の場を届けたいという想いでアクションを起こし続け、最終的にUdemyから内定を勝ち取る姿勢からは、何事にも積極的に行動していくことが大事なのだなと痛感させられました。僕も誰かの役に立てるよう行動し続けようと思います!
今後は、留学生向けの就活セミナーやキャリアフォーラムなどの開催も考えているので、もし興味がある方がいればご一報下さい 🙂
(文・編集: 中屋敷量貴)
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