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【時代はビッグデータ!?】マリンソフトウェアで次世代型広告プラットフォームを開発する森洋介さん

インタビューIT系エンジニアサンフランシスコスタートアップマリンソフトウェア外資系企業広告系海外大卒

インタビュー6本目となる本日のゲストは、広告運用を効率的に行うためのクロスチャネル広告管理プラットフォームを開発するマリンソフトウェアでエンジニアとして働く森洋介さん(ようすけさん)です。

インタビューの様子はこちらから

次世代型プラットフォームを開発中

編集部:早速ですが、マリンソフトウェアはどんなプロダクトを作っているんですか?

ようすけさん:FacebookやGoogleなどのオンライン広告を別々に管理・運用するのが大変という悩みを解決するプロダクトで、具体的には担当者が効果測定や価格調整が一括で行えるようなプラットフォームを提供してます。

サンフランシスコにあるマリンソフトウェアのHQにて撮影

編集部:それは広告担当者からよく聞く悩みですね。ようすけさんは具体的に何をしてるんですか?

ようすけさん:ソフトウェアエンジニアとして、主にバックエンドを担当しています。今はHdoopを使ってビッグデータをより効率的に扱える次世代型のプラットフォームをゼロから作り直そうとしていて、そのプロジェクトに関わっています。次世代型を新しく作っている背景は、クライアント数や取り扱うデータ量が増えてきたためです。

Hadoop (ハドゥープ) は、データを複数のサーバに分散し、並列して処理するミドルウェア (ソフトウェア基盤) です。テラバイト、ペタバイト級大容量データの分析などを高速処理できるため、ビッグデータ活用における主要技術として活用が進んでいます。-Fujitsu Japan

編集部:次世代型ってかっこいいですね(笑) でも、ゼロから新しいものを作るとなると、やはり技術的には難しいんですか?

ようすけさん: そうですね。入社の動機として、次世代プラットフォームの開発がちょうど始まったばかりで、技術的に色々チャレンジングなことをやれるし、いいタイミングなんじゃないかと思って入社したというのはあります。入社して約1年半なんですけど、それでも毎日いろんなことを学んでいますね。言語は主にJavaとScalaを使っているんですが、Scalaは比較的最近使い始めたこともあって学ぶことはまだまだ多いです。

フルタイムリモートもオッケーな働き方?

編集部:いま会社にはどのくらいの人数がいるんですか?

ようすけさん:全世界で500人くらいで、ここのオフィスは2,300人くらいです。

編集部:じゃあスタートアップというよりはミドルベンチャーくらいのフェーズなんですね。そのくらいの規模だとエンジニアとして働きやすい環境はできてるんですか?

ようすけさん:ベイエリアの多くの会社がそうですが、例えばフレックス制なので、いつチェックイン・チェックアウトするかとかの決まりはないし、もし家でリモートで仕事をしたければそれもオッケーです。中にはフルタイムリモートの人もいます。

編集部:え、そんな人いるんですか(笑)?

ようすけさん:いるんですよ(笑) うちの場合はそんなに多くはないけど、そこは会社によっても多少違いがあって、例えばGitHubみたいな会社はリモートのカルチャーが強いですね。

GitHub (ギットハブ) はソフトウェア開発プロジェクトのための共有ウェブサービスであり、Gitバージョン管理システムを使用する。-Wikipedia

編集部:たしかにGitHubとかはプロダクトの思想的にもリモートに合ってそうですね。ちなみにリモートの場合ってミーティングとかはどうするんですか?

ようすけさん:僕らの場合はスクラム開発を取り入れているので、1日1回チーム全員で集まって進捗や予定を共有するミーティングがあるんですけど、もし家でやる場合はSkypeとかを使ってバーチャルで参加します。

編集部:ミーティングもバーチャル参加ってすごい柔軟な働き方ですね(笑) チームにはどのくらいの人数がいるんですか?

ようすけさん: 僕のチームはエンジニアが3人、クオリティエンジニアが2人いて、他にPMがいます。その小さいチームがいくつかある感じです。やはり小さいチームの方がコミュニケーションの観点ではやりやすいですね。

編集部:ちなみにチームが変わる事は頻繁にあるんですか?

ようすけさん:もちろんチームを変えることもあるんですけど、うちの場合は頻度としては2, 3年に1度くらいです。長期間同じチームにいると、チーム内でもお互いの理解が深まってくるのでコミュニケーションはやりやすいですね。とはいってもチーム横断プロジェクトというか、他のチームと大きいプロジェクトを一緒にやるみたいなことはあります。アジャイルのフローを使っているので、そこらへんはできるだけ柔軟に行っていく姿勢が強いです。

編集部:意外と長期間同じチームに所属するんですね。じゃあ、組織のカルチャー的にもみんな仲がいいんですか?

ようすけさん:はい、みんなフレンドリーで、上下関係があまりないフラットな組織です。役職上の上下関係はあってもそんなことはあまり気にしないというか、CTOとか役員もみんなオフィスに普通に座ってるんで話そうと思えば話せます。

編集部:それはたしかに風通しが良くていいですね!

気になるエンジニアの就活事情

編集部:入社のきっかけはどんな流れだったんですか?

ようすけさん:大学のプログラムで1年間学校を休んで、どこでもインターンができるプログラムがあったんですけど、ちょうどマリンソフトウェアがインターンのリクルートメントで学校に来てて、じゃあアプライしようかとなったのがきっかけです。それでインターン中にオファーをもらって、そのまま入社を決めました。

編集部:こっちってITでも数人のスタートアップからGoogleみたいな大きな会社まで色んな選択肢があるじゃないですか? その中で数百名規模のベンチャーに決めた理由はなんだったんですか?

ようすけさん:僕自身はやっぱり中小企業みたいなところに入りたいと思ってました。そっちの方がいろんなことを学べるし、グロースポテンシャルがあってプロダクトの成長に合わせて自分もいろんな経験ができるので面白いかなと。

編集部:周りにはもっと小さい数人のスタートアップに行った人もいるんですか?

ようすけさん:一応いますね。 10人前後のスタートアップみたいなところに行くと結構リスキーなんですけど、その分やりがいはあります。

編集部:自分で0-1のフェーズを開拓したいって人はそういうとこに行くわけですね。逆に大手に行く人はどんな人が多いんですか?

ようすけさん:大手に行く人は、なんというかネームバリューで行く人もいれば、経験が欲しくて行く人もいますね。あと大企業でいうと、個人的には最近Amazonがすごく気になってます。ほんとに色んな業界に手を出しているので。

編集部:ビジネスサイドの僕らから見ると、Amazonの経営戦略というか、ホールフーズ買収したりとかWebだけじゃなくリアル側に侵食していく戦略が面白いみたいに思うんですけど、エンジニアから見るとAmazonの凄さとか面白さってどういうところになるんですか?

アマゾンのホールフーズ買収、米消費財大手が恐れる破壊的影響 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

ようすけさん:やっぱりエンジニアとして一番面白いのはスケールですね。大規模なスケールで、あんな感じのシステムを作って維持できるというのはほんとに難しいことなんですよ。

編集部:たしかに普通あれだけ成長してたらイメージ的にはそれに耐えるだけで一杯一杯な気がするのに、余ったところさらにAWS (Amazon Web Service) で貸し出すみたいなのって、なんかもう何をどう計画したらそんなことをできるの? って思います(笑)

ようすけさん:そうですね(笑) だからもし大企業に就職するとしたら、あれだけの規模のデータを扱えるというのが僕には一番魅力的です。

コンピューターサイエンスとビジネスの二刀流が流行り?

編集部:元々大学では四年間コンピューターサイエンスを学んでたんですか?

ようすけさん:はい、カナダのトロント大学でメジャーでコンピューターサイエンス、マイナーでビジネスを学んでました。

編集部:エンジニアリングには元々興味あったんですか?

ようすけさん:一応お父さんが電子工学専攻で、まぁ彼は大学卒業した後に営業に入ったので社会人としてはエンジニアやってないんですけど、僕も同じ感じでやってみようかなと。

編集部:じゃあ大学入る前の小さい頃からプログラミングを自分でやってたりとか?

ようすけさん:いやそれはなかったんですけど、大学の出願時期が来て、何を専攻しようかなと悩んでた時に、じゃあエンジニアリングにしようかと(笑)

編集部:あ、意外とそこはざっくりな感じで決めたんですね(笑)

ようすけさん:それで大学入ったら、結構楽しいし自分にあってるなと思いました。

編集部:先程マイナーでビジネスを取っていたと言っていましたが、それは元々ビジネスにも興味があったんですか?

ようすけさん:はい、興味はありました。

編集部:実際にコンピューターサイエンス専攻の人で、マイナーやダブルメジャーでビジネスを取る人は結構多いんですか?

ようすけさん:結構いますね。コンピューターエンジニアリング専攻でマイナーを取ってる人のうち、一番多かったのがビジネスでした。やっぱり両面からプロダクトディベロップメントを見たいというのが大きな理由です。

編集部:エンジニアとビジネスの二刀流ってこのエリアでは最強ですね(笑) ちなみに、カナダのエンジニアだと卒業後にアメリカで就職する人も多いイメージですが、トロント大学の場合は割合はどうだったんですか?

ようすけさん:割合的には70%くらいはカナダに残って、30%くらいがシリコンバレーに来てる感じです。ただグループによっても傾向の違いはあって、僕の大学時代の仲良い友達はほとんどがシリコンバレー近辺にいます。やはりこちらの方が待遇もいいし、ソフトウェアのメッカなので、より大きなオポチュニティを求めて来る人が多いですね。僕も大学の頃からすでに来ると決めていて、それは「こっちに来ると経験が二倍になる!」みたいな考えがあったんです。なので、せめて何年間かはこっちに住んで色々学んだ後に、もし帰りたければその知識を持って帰ればいいかなと思ってました。

継続的なインプットが大事

編集部:大学のコンピューターエンジニアリングで学んでた知識や経験って今の仕事にもダイレクトで活きているものも多いんですか?

ようすけさん:いや逆に会社でプログラミングやると学ぶことがちょっと違うんですよ。会社でエンジニアリングしてると他の人が誰もまだやったことがない問題をやることになるのですが、大学だとセオリーの勉強や過去にある程度解き方が確立されている問題集みたいなものをやるという感じです。

編集部:じゃあ実践的な技術は会社に入ってからも継続的に勉強していく必要があると。

ようすけさん:そうですね、それが一番大切なことだと思います。

編集部:じゃあ、最新技術のキャッチアップのために、プログラミングの本を読んだりもするんですか?

ようすけさん:そうですね。一番最近読んだのはScalaの本で、 Scala for the Impatient っていう英語の本なんですけど、チャプターごとにリファレンスみたいな感じで書いてある本です。やはり一番いい教科書は、ぱぱっとチャプターを開いてそのチャプターだけ読んですべて理解できる本ですね。

編集部:書籍以外に何かインプットをしてる方法はありますか?

ようすけさん:カンファレンスに行ったりすることはあります。僕が使ってるテクノロジーはSparkっていうHadoopの上で作られたコンピューターエンジンなんですけど、そのカンファレンスがサンフランシスコで1年に1回あるので、そこでベストプラクティスとか色んなことを学びます。

SparkはHadoopの後発として期待されるビッグデータ処理基盤。SparkもHadoopと同じく分散処理のフレームワークです。HadoopがJava言語で作られているのに対してSparkはJavaの派生言語であるScalaで作られています。graffe.jp

編集部:そういうカンファレンスって、ものによっては結構参加料が高いとこもあったりすると思うんですけど、そこは会社が出してくれるんですか? こないだ見たTechCrunchのやつだと20万とかだったんですけど、、、(笑)

ようすけさん:はい、それは会社が出してくれます。結構高いですよね(笑)

編集部:カンファレンスで他の会社のエンジニアと交流することはあるんですか?

ようすけさん:うちの会社ではこういうのをやってるよみたいなことを互いに紹介したりするのはよくあります。あと、どこかの企業がスポンサーしてる無料のミートアップとかもあるので、そういう意味でも交流はありますね。

編集部:なるほど。やはりこの辺りはそういうイベントは多いんですか?

ようすけさん:たくさんありますよ。一番大きいのがセールスフォースのカンファレンスなんですが、その時はここらへん全部閉まっちゃいますね(笑)

編集部:マリンソフトウェアが入ってるオフィスも1-25階までセールスフォースが全部占めていますよね。最近めっちゃ大きな自社ビルも新しく建ててるし、さすがはセールスフォースって感じですね(笑) あと、サンフランシスコは街中を歩いているとその辺にTwitterとかUberの本社とか有名な企業なオフィスがあるのが面白いですよね。

ようすけさん:サンフランシスコやパロアルトだと、結構特定のエリアにオフィスは固まってますよね。

Salesforce Tower –Official Website

今後のキャリアについて

編集部:今後のキャリアはどのように考えているんですか?

ようすけさん:今後も規模的には小さめの会社の方が自分の好みに合っているかなと思っています。技術的にはビッグデータ辺りに興味があって、そっち方面かなと思います。

編集部:今いる業界は広告系ですが、次はどこか別の業界も考えてるんですか?

ようすけさん:そうですね、元々僕自身はヘルスケアや教育に興味があるので、そういった業界もありかなと思ってます。実は新卒の時にもFitbitとかを見てたんですけど、その時はシニアエンジニアを探してて、新卒はあまり採用してなかったんですよね。

編集部:そうなんですね。もしかして、今ようすけさんがつけてるのってFitbitですか?

ようすけさん:そうです(笑)

編集部:あ、これFitbitなんですね(笑) たしかにヘルスケア領域とかはFitbitとかの新しいデバイスのおかげで取れるデータ量自体が増えてきてるから面白いフェーズではありますよね。

Fitbit は毎日のアクティビティ、エクササイズ、そして睡眠の記録を通して、あなたの健康的でバランスの取れた生活をサポートする。-Fitbit Official Site

編集部:ちなみに将来的に日本に帰るとか、日本に関連するプロダクトに関わりたいみたいなことは考えてたりするんですか?

ようすけさん:それはありますね。だけどやっぱり日本に戻る前にシニアロールに入って、その経験を日本に持って帰りたいなと思ってます。

最後にメッセージ

編集部:では最後に、日本から一歩踏み出したいと思っている人に向けてメッセージをお願いします。

ようすけさん:最近は色んなリソースがネット上にあって、様々なことを学べるので、そこからコツコツと学んでいくことが一番大切かなと思います。勉強して、それで機会を見つけてこっちでインターンするとかがいいんじゃないかなと。ここで仕事してる間も常に勉強しなきゃいけないから、学習し続けることが大事だと思います。

編集部:なるほど、良い言葉をいただきました。ようすけさん、今日は本当にありがとうございました!

まとめ&おまけ

今回はマリンソフトウェアで働くようすけさんをインタビューをしましたが、物腰がとても柔らかく、謙虚に学習を続けていく姿勢がとても印象的でした。自分の現状に驕ることなくチャレンジを続けていくようすけさんを見習って僕も頑張ります!

撮影後にマリンソフトウェアのオフィス近くにあるSuper Duper Burgerに行きました!やはり安定のうまさです!笑

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