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【元セブンイレブン店長!?】破竹の勢いで成長し続けるAIチャットボット”Foxsy”を運営する田中仁さん

インタビューFoxsyIT系サンフランシスコスタートアップ日系企業起業家

今日は、元セブンイレブン店長でありながら、Facebookのアクセラレータプログラムや世界的なAIアクセラレータであるZeroth.aiに採択されるなど、破竹の勢いで成長し続けるAIチャットボット”Foxsy”を運営する日本人起業家、Xpresso, Inc CEOの田中仁さん(Jinさん)にお話を伺いました。

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人と人を繋げる価値観を提供したい

編集部 :まずは「Xpresso (エスプレッソ)」という会社について教えていただけますか?

Jinさん:僕は結構イタリアにいた経験があるんだけど、イタリア人ってコーヒーを飲みにカフェに行くんじゃなくて、あそこにソーシャライズしにいってるんだよね。コーヒーっていうエスプレッソがネタになって、最近どうしてるのーって感じで。だから僕らも、ちょっとした体験だけど、こういう人と人を繋げる価値観を提供していきたいなと思ってこの名前にしました。

編集部 :そして、サービスとしてFoxsyがあると?

Jinさん:そうです!Foxsyは人と人を繋げるサービスで、具体的には、Facebookのメッセンジャー、楽天が買収したViber、あとはKikとかのメッセンジャープラットフォームを使うユーザー同士を、趣味や嗜好で繋げてくれるサービスですね。

AIチャットボット”Foxsy“があなたに合う人を紹介

編集部 :クロスメッセンジャープラットフォームということですね!メッセンジャーを使うのは、そっちの方が手軽だからですか?

Jinさん:まさに!以前はアプリを作ってたんだけど、なかなかユーザーが取れなくて。。。ユーザーにインタビューもしたんだけど情報が足りないって言われて。

編集部 :その時は、どんなものを作ってたんですか?

Jinさん:その時やろうとしてたのは、Taste Xpressoっていうレストラン検索システムで、感情やローケーションに基づいて、写真ベースでレストランが選べるアプリだね。インスタから集めた写真をデータベースにしてたなー。っていうのも、あそこのコメントってポジティブじゃん?あと、写真とキーワードが揃ってるし。

編集部 :発想がすごい!そのアプリは今もあるんですか?

Jinさん:それが、インスタグラムのAPIの許可が下りなくって…ちょうどFacebookに買収された直後で、インスタのマネタイズ強化のためにAPIの規定が変わっちゃったんだよね。だから、代わりにYelpのハッカソンに参加中にYelpのデータベースを自分でタグ付けしてたね。でも、これはスケールしないなと… (笑)

編集部 :それは (笑)

Jinさん:そこで、そのアプリはポシャったね (笑) でも、ちょうどその時、ユーザー投稿型のサービスとかやったらどうなるのかなって思ってて、チャットベースで作れるんじゃないかと思って、そこにかけてみるかーって (笑)

編集部 :それが今のFoxsyと…

エンジニア問題とCTOルークさんとの出会い

編集部 :よくそこで大胆な意思決定をしましたね (笑)

Jinさん:まあその前にいくつかやってましたからね。

編集部 :おお、それはどういったものなんですか?

Jinさん:1つはトラックを使った引越しサービスですね。学生の時に結構サンフランシスコとバークレーを行き来してたんだけど、Uber X(アメリカで日常的に使われている配車アプリ)だとチャリンコ入らないし、あと何回も往復しなきゃでどんだけ時間とお金かかるんだよって。あと、こっちはピックアップトラックも多いし、そもそも街の引越し屋さんっていう概念がないから、そこにシェアリングエコノミーのアイデアを入れられないかなと。

編集部 :たしかに僕もこの前引越ししたんですが、Uber XLを使って友達にも手伝ってもらってなんとかって感じでした。それで、結局そのサービスはどうなったんですか?

Jinさん:結局エンジニアがいなくてプラットフォームが作れなかったんだよね…今思えば、Webサイトだけでも立ち上げて、引越しのサービスをやっていく中でお金だけ貯めてエンジニアを雇えばと良かったなとは思うけど、当時はそこまで頭が回らなかったなー。

編集部 :やっぱりエンジニア問題になっちゃいますよね…その後は何を作ったんですか?

Jinさん:その次にやったのが、トリバゴみたいな旅行の検索サイトかな。結局、その時もデザイナーはいたけどエンジニアがいなくて終わったけど。だから、モックアップだけ作って、投資家たちを回ってたなー (笑) 今思ったら相当気合い入ってた (笑)

編集部 :え!?それ投資家の人たちにはどんな反応されたんですか? (笑) お前らプロダクトないのかって聞かれなかったんですか? (笑)

Jinさん:いや、プロダクトありますよって言って、モックアップ見せてた (笑) Xcodeで作ってたから、一応アプリっぽくは見えてたし。ここしか押しちゃダメですよーとか言いながら回ってたわ (笑)

編集部 :それは相当気合い入ってましたね (笑)

Jinさん:っで、その時たまたま知人の紹介で今のCTOのルークを紹介してもらって、一緒に色んなハッカソンに参加してるうちに意気投合してジョインしてもらったって感じかな。

編集部 :やはり、人脈やネットワークって大事なんですね。具体的にルークさんとはどう知り合ったんですか?

Jinさん:実は以前とあるBarでお手伝いしてたんですが、その時に知り合った日本人の起業家の知り合いの起業家の社員がルークだったんですね。

編集部 :おお、すごい!知り合いの知り合いの社員ってことですね!

Jinさん:そうそう。繋がりって本当に不思議で、僕自身すごくそこに感謝してるんだよね。っていうのも、僕自身、自分が世界で一番頭がいいとは思ってなくて…まあそんなにバカだとも思ってないけど。ただ、そこで勝負ができない分、人との出会いに救われてるというか。そういった、人との出会いでモノができてるってのにすごく感謝してて、こいういったものを世の中にも供給していきたいなって想いがFoxsyにも繋がってるんだよね。

編集部 :プロダクトの裏にはそういった想いもあったんですね。なんだか、Foxsyに対する愛着が湧いて来ました。

元々セブンイレブンの店長だったんですよね?

編集部 :Jinさんってもともとセブンイレブンの店長だったじゃないですか?なんでシリコンバレーに来ようと思ったんですか?

Jinさん:そうそう、元々はセブンイレブンのフランチャイズで店長やってて、当時売り上げが低迷している状況だったんですね。そんな中、世の風潮がオペレーションの改善をしましょうみたいな感じで。いやいや売り上げないんだったら、売り上げ立てるしかないでしょって。もともと、すぐ何かをやったり、すぐ行動できることが好きだったのもあって、当時は、朝一の人通りの多いところをピンポイントで狙ってビラ配ってセールスするみたいなことやってたなー。今考えると、昔から費用対効果が高いものとか数に落とし込めるものを集中的にやってましたね。

編集部 :なんでも、Jinさんの勤めていた店舗が最優秀店舗として表彰されたとか?

Jinさん:そうですね。宅配サービスのプロトタイプを始めたのも僕らです。そんなこともあり、もともとお金を貯めて会社を作ろうとイベントの企画運営とかもしてたんですが、なかなか日本だとスケールしないなと実感して。。。そんな時に、ちょうどシリコンバレーのことを思い出したんですよね。っていうのも、あそこって世界中から人が集まってるからPartyとかしたら絶対楽しいだろうし、スケールもするだろうなって!それがこっちに来たきっかけですかね。

Jinさんが店長を勤めたセブンイレブン市川平田三丁目店が、最近ケータリングサービスで日本一になったそうです!

編集部 :そういう背景があったんですね。

Jinさん:そこで、この前も話したけど、当時一番高い15インチのMac Bookを買ったんだよね、しかもUSキーボードで (笑) エンジニアからは、高すぎるし、ハイスペックすぎるしで笑われたけど、いやいやシリコンバレーいくやつはみんなこれだからって言ってました (笑)
今でも、銀座で買ったの覚えてますね。

編集部 :それはかなり気合い入ってましたね (笑)

Jinさん:コーディングとかはそんなにできなかったけど、それでもまずはこっちの人のライフスタイルを真似たかったから。だから、とりあえず毎日Macをカバンに入れて持ち歩いて、とにかくパソコンに触れる生活に切り替えていきました。だから、こっちに来る前にはPCに触れて生活するってのにも慣れてましたね。

編集部 :なるほど、じゃあそのあとはすぐにシリコンバレーに来たって感じなんですか?

Jinさん:実は、セブンイレブンの店長から複数店舗のマネージャーになったあと、たまたまダイソーさんから声がかかって、ブラジルのサンパウロで旗艦店を作ることになったんだよね。当時はちょうどオリンピックとかワールドカップの前だったので。まあ、南米から北米に上がったらテンションも上がるかなって感じですね (笑)
現地にある日本企業でいくつか面白い仕事をさせてもらったんだけど、結局ビザが降りなくて長期滞在はできなかったけど。

編集部 :それでシリコンバレーですね?

Jinさん:いや、そのあとイギリスに行ったね。

編集部 :どういうことですか (笑)

Jinさん:ちょうど当時ソーシャルビジネスに興味があって、お金がなくても想いだけでビジネスって成り立つのかなって。それで、友人たちと、寄付金で集まったお金で現地に花を植えるみたいな感じのプロジェクトをしてましたね。そのあと、日本に帰って来て、兄の会社の立ち上げを手伝って、シリコンバレーに来ました。

編集部 :やっとシリコンバレーなんですね (笑) なんだか色々と突っ込みどろこ満載ですね (笑)

生意気すぎて授業の単位落としました(笑)

編集部 :そういえば、Jinさんってビザどうしてるんですか?というか、学生ビザで起業したんですか?

Jinさん:最初は学生ビザで来て、OPT期間中に起業したね。っていうのも、投資家ビザよりも学生ビザの方が安く起業できるから。

編集部 :え、じゃあそれだけの理由で学校に行くことにしたんですか?

Jinさん:そうだね。まあ、生意気すぎてマーケティングの授業で単位落としちゃったけど (笑) 誰も落ちたことないって言ってたんだけどなー。

編集部 :そういえば、僕らも以前Jinさんと同じマーケの授業取ってて、今までで授業落とした人っているんですかって聞いたことあるんですが、一人くらいしかいないって言ってたんですよね…あれってもしかしてJinさんのことだったんですか (笑)?

今後のキャリアは?

編集部 :そういえば、Jinさん今30歳ですよね?今後も海外で使われるプロダクトを作っていく感じですか?

Jinさん:そうですね。正直、海外での生活の方が長くなってるから、もう日本で日本人向けのプロダクトを作れる自信がないんだよね。

編集部 :たしかに、もうこっちでの生活も長いですもんね。

Jinさん:あと、そういうのは日本でやってる起業家がやるべきことで、僕がやるべきことではないんじゃないかなと。日本国内の外人向けのマーケットも面白いかなとは思うけど。僕の場合、外人の友達も多いしコミュニティ形成もしやすいだろうし。あと、マーケットがニッチな分、大企業も入ってこないかなと。まあ、今まで積み上げてきた経験値とか人脈を考えるともう少しでかいところで挑戦していった方が良いのかなとは思ってるかな。

朝4時までミーティング?土日は仕事とヨガ?

編集部 :そういえば、Jinさんってベンチマークしてる人とかいるんですか?

Jinさん:実は僕あんまり人を追わないんですよね。勉強とか努力は好きなんですが。昔からスポーツが伸びなかった理由もベンチマークを置かなかったからだと思います。ただ、僕はどちらかというと、色んな人から良いところを吸収するって感じかな。たまに、スティーブ・ジョブズ卿の人もいるけど、僕はあの人も一人の人間だよねくらいに思ってます。それより、100人から学べるなら100人から学んだ方が良いと思ってますね。

編集部 :じゃあ本とかも結構読んでるんですか?

Jinさん:もともと本はあまり読まない方なんですが、意図的に読むようにはしてますね。最近読んで面白かったのだと、Sean EllisのHacking Growthとかかな。もともと彼がDropboxにグロースで入った人で、プロダクトをどうやってグロースするのかのメソッドをわかりやすく教えてくれてて良かったですね。実際、チーム内にそのメソッドを取り入れるために、チーム内でもそれを共有して、毎週グロースのKPIに基づいてグロースミーティングもやってますね。

編集部 :面白そうですね!他に何かありますか?

Jinさん:あとは、37シグナルズとかかな。これはリモートでのチームビルディングに関する本かな。僕自身、会社経営とかチームのコミュニケーションは苦ではないんですが、リモートでチームビルディングをするっていうのは初だから、どう作業をこなしていけばいいのかとか、何が問題になりうるのかっていう、そのあたりの情報は意図的に仕入れるようにしてますね。それで、何か上手くいったものや面白いなってものはチームでシェアするようにしてますね。

編集部 :リモートだと時差もあると思うんですが、どうしてるんですか?

Jinさん:そうですね、実は今日も朝の4時までミーティングしてました (笑)

編集部 :え!?どブラックじゃないですか! (笑)

Jinさん:やばいですね (笑) でも、もう朝も昼も関係ないんです。やることがあったらやらないといけないんです。やらなかったらやらなくて終わりなだけで、誰も相手にしてくれないだけなんです。

編集部 :(深い…)

Jinさん:やらないと何も変わらないし、やることで何かが始まる可能性が0じゃなくなるんですよ。

編集部 :(すごい…)じゃあ、土日も関係なく仕事してるんですか?

Jinさん:むしろ、土日は自分の仕事ができるなーって感じです。僕の場合、人に会うのが半分なので、チームに迷惑をかけることもあるんですよね。本来は僕がやらないといけないこともあるので、そのあたりを土日にするようにしてますね。

編集部 :運動とかはしないんですか?

Jinさん:運動はヨガをしてます!ヨガはかなり良いですよ。瞑想って考えを収縮させるイメージがあるんですが、ヨガは汗と共に訛ってるものを発散させるイメージがあるので良いですね。あと、姿勢が固定されると考え方も固定されるのかなって思ってて、僕はスタンディングで仕事したりしますね。

とりあえず飛び立っちゃえばいい!

編集部 :Jinさん、最後に日本にいる海外で挑戦したいと思っている人へのメッセージをお願いします。

Jinさん:海外で挑戦したい人がいるんだったら、とりあえずチケットを買っちゃえばいいんじゃないかな。

編集部 :え?飛行機ですか? (笑)

Jinさん:そうそう。結局、人から話を聞くよりも、実際に見に来た方が早い。僕が実際にそうだったから、まずはチケットを買ってこっちに来てみたらいい。「トビタテ!留学JAPAN」もあるくらいだし、飛び立っちゃえば良いんじゃない? (笑)

編集部 :たしかに、勢いって大事ですよね。Jinさん、今日は本当にありがとうごいました!

まとめ & おまけ

いかがでしたか?笑

今回は、シリコンバレーで挑戦している日本人起業家のJinさんにインタビューしましたが、ここに来た経緯や過去の体験談など、かなりツッコミどころが満載で面白かったですね。Jinさんのようにエネルギッシュな人と話していると、こちらまで元気が出ます!

そして、改めてシリコンバレーやサンフランシスコにいる日本人は面白い人が多いなと実感しました。これからもどんどん面白い日本人にインタビューしていければと思います。

おまけ:
インタビュー後、オフィスにあるテーブルフットボールをしましたが、熱戦の末5−4で負けてしまいました。よくフラタニティでこれをして遊んでいたため、腕には自信があったのですが…次やる時には勝ちます!

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